《アメリカ・ロードトリップ》 サンフランシスコから北へ!憧れのポートランドと世界一背の高い樹木を探す旅

ROAD TRIP in アメリカ北西部: サンフランシスコからポートランドを目指して車で旅行!見所をみっちり紹介します!

最近、日本でも注目されているアメリカ北西部のオシャレな街「ポートランド」。今回の投稿ではサンフランシスコからポートランドまで車で旅行するならば是非立ち寄りたい、他のガイドブックには載っていないであろう隠れた名所を紹介します。ロードトリップの魅力を存分に味わえる『自分だけの旅』を計画するのに役立ててください。それでは出発です!

最初に・・・アクティブなあなたにお勧めしたい北カリフォルニアの厳選ロードトリップ案をご覧ください↓

『ビッグ・サー~Big Sur and Julia Pfeiffer Burns State Park』
サンフランシスコから日帰りでも行けるロードトリップ初心者にお勧めの定番絶景スポット!海岸沿いのハイウェイ1の絶壁に掛かるBixby Creek Bridgeはカリフォルニアの代表的な名所!宿泊込みならばモントレーやカーメルといった海辺の町に立ち寄るのもいいですよ!

『ヨセミテ国立公園~Yosemite National Park』
カリフォルニアの至宝「ヨセミテ国立公園」も土日の週末を使って行けるロードトリップの定番。日帰りではこの公園の魅力を完全に味わうことは無理ですが、ロッジでの宿泊込みで『ヨセミテの滝』や『ネバダの滝』へのハイキングをすれば、カリフォルニアの偉大なる大自然を肌で感じることが出来るでしょう!

『ラッセン火山国立公園~Lassen Volcanic National Park』
ここはサンフランシスコから土日週末オンリーでも十分楽しめる意外と知られていない(?)国立公園です。綺麗な湖の畔には幾つかのWalk-inキャンプ場(当日予約も可能)があり、噴火した火山の跡や地下温水の沸きあがる地帯なども広がるバラエティーに富んだ地形が最大の魅力です!

今回紹介するSFからポートランドに向かうロードトリップの道中にある『クレイター国立公園~Crater Lake National Park』は噴火した山のくぼみに雨水が溜まり出来たアメリカで一番透明度の高い湖(水中には微生物すら生息していないので透明度が高くて真っ青!)季節によっては入園制限が掛かりますが、ポートランドに向かう旅の途中に立ち寄りたい名所です!

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PART1―オレゴン中部の温泉

サンフランシスコからポートランドまでは車で11時間ほどのドライブになります。前述したクレイターレイクに立ち寄ったりして移動を二日に分けると、ゆるりとした旅の行程を組むことができます。クレイターレイクの後はハイウェイ5に戻り、オレゴンの中部にあるEugeneという町で宿泊して、翌日に町から東にあるTerwilliger Hot Springsの温泉に向かうといいでしょう。

↑Eugeneの隣町Springfieldで宿泊したAirbnbのホストの家にはこんな猫ちゃんが居ました。オレゴンで出会った人たちはリベラルな方が多く、とても親切でした。

アメリカで温泉?と思われたかもしれません。実はカリフォルニアやオレゴンには結構沢山の温泉施設があるんです。
ここTerwilliger Hot SpringsはWillamette National Forestの山奥にある樹木に囲まれた天然温泉で、知る人ぞ知る穴場スポットなんです!

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では、冬場に欠かせないホッコリした温泉に辿り着く方法を案内します。

oregon-terwilliger-hot-springs-usa-road-tripEugene方面からTerwilliger Hot Springに行く方法↓

  1. Eugeneから東のWillamette National Forestに向かって約55マイル(1時間)のドライブ。Google MapでTerwilliger Hot Springと検索すると駐車場までのルートが出てきます。
  2. 駐車場に車を停めてTerwilliger Hot Springの看板の方向に向かって歩きます。川の上に掛かる橋を越え、木造の小屋を通り過ぎると森に続く小さな道があります。小屋にパークレンジャーがいればここで入場料大人一人$6を支払います。キャッシュのみの支払いなので要注意!小屋に誰も居なければ温泉の入り口でレンジャーに入場料を払いましょう。
  3. 温泉は小屋の脇の道を200m程歩いた先にあります。温泉の入り口には木造の更衣室(写真参照)があり、ここに着替えや荷物を置くことができます。水着を着けて入浴するお客さんがほとんどですが、衣類の着用は自由です。

お風呂上りにEugeneの市内で美味しいランチとビールのテイスティングはいかがでしょうか。お勧めは地元ビール製造所のNinkasi Brewing Company。ここではIPAなどはもちろん、季節ごとに変わるKolshなどがとても美味しいです。ランチで立ち寄るならばTap & Growlerがお勧めです。イタリアンサンドイッチなどのパブフードを中心にアペタイザーなどのメニューも充実していて美味い。ビールの種類も豊富で、さすが学生の町だけあってオレゴン州の有名なDeschutes Brewing CompanyやBoneyard Beer Companyなどのビールもふんだんに取り入れてます!

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PART2―ポートランド観光のススメ

ポートランドの町には3年前に訪れましたが、前回は列車の旅で今回は車での旅。見る景色や角度も変わり、また新しい魅力を発見しました。
ご興味があれば2014年に投稿したこちらのブログも参照にしてみてください。

今回のポートランド観光は『食』『自然』『イベント』に焦点を絞りました↓

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まずは『食』。ポートランドはコーヒーとビールのメッカと呼んでも差し支えないほどにサードウェーブ・コーヒー・ロースターとビール製造所の数が多い街です。

『美味しいコーヒーを喫するならばここに行けば間違いない!』

Stumptown Coffee
ポートランド発祥の名店中の名店です。シカゴのIntelligentiaやサンフランシスコのBlue Bottleと並んで、サードウェーブ・コーヒーの頭角を成す素晴らしきコーヒー・ロースター。市内に幾つか店舗がありますが、Voodoo Doughnuts近くのダウンタウン店舗がお勧めです!窒素を含んだクリーミーなコールドコーヒー「Nitro Cold Brew」はこちらの看板メニューです。

Coava Coffee
こちらもポートランド発祥のお店。Stumptownと並んで異彩を放つ極上のコーヒー・ロースターです。SEの店舗は家具屋さんと連携していて、店内のインダストリアルな雰囲気もオシャレ。ここのバリスタの淹れるドリップは絶品。コルタード(ジブラルター)の味も最高です。まさにコーヒー愛好家によるコーヒー愛好家のためのお店。

『衝撃的過ぎた!ポートランド発祥のMicrobrewery!』

Cascade Brewing Barrel House
続いてお勧めのビール製造所を紹介します。ポートランドは本当にビール製造所の多い街で、どこもクオリティーは高いのですが、中でも変り種とでも言いましょうか、変化球でズバッと来て最高の酩酊を与えてくれた二店を紹介します。まず一店目はCascade Brewing Barrel House。こちらは酸味のあるサワービールを専門としているお店ですが、様々な果物をワインやバーボンの樽で醗酵させる伝統的な手法で作られたビールは芳香豊かで、すっぱい物好きならば一発で惚れること間違いなしです。特にお勧めはApricot(杏)とSang Noir。

Commons Brewery630 SE Belmont St, Portland, OR 97214
こちらも地元のビール製造所の中では印象的でした。大きな倉庫づくりの工場の中にテイスティングルームも設備されたCommons Breweryは安定した心地よいアメリカンエールの味を楽しませてくれる名店です。ここのセッションエールはとても芳醇で爽やかで美味しかったです。

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ポートランドの郊外にある『自然』の名所もロードトリップの行程に組み入れてみてはいかがでしょうか?

市内から車でおよそ45分、Wahkeena FallsMultonomah Fallsの滝の美しさは一見の価値ありです。Multnomah Fallsは二つの滝から成るダイナミックな姿が特徴的で、二つの滝の中間に掛かる石橋(上の写真参照)は遠目から見ても絵画的な印象を残します。

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一年通して観光客の多いMultnomah Fallsは駐車場もすぐに埋まってしまうので、出来るだけ早い時間帯(午前7~8時頃)に訪問するといいでしょう。Wahkeena Fallsの駐車スペースはMultnomah Fallsと比べると比較的に空いているので、こちらに車を停めて可憐なWahkeenaの滝(上の写真参照)を最初に見てから1kmほどの歩道を辿ってMultnomah Fallsまで移動するのもいいかもしれません。時間に余裕があるならば以前こちらで紹介したMultnomah Fallsの頂上を目指すハイキングコースもお勧めですよ!

ポートランド市内では一年を通して様々な『イベント』が行われます。
今回の旅行は丁度クリスマスのシーズンだったので、盛大なライトアップイベントに行き当たるという幸運がありました。Facebookで近隣のイベント情報を見ていたら偶然発見したChristmas Festival of Lights at The GrottoはThe Grottoと呼ばれる祠のような祭壇のある教会の周りにまばゆいばかりのクリスマスライトが装飾されていて見事でした。

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↑ブログのロゴ(Poached Egg Quest)の略字を携帯のスクリーン照明を使って描いてみました。クリスマスライトの輝きがあるからこそ、遅めのシャッタースピードでトリック写真を撮るアイデアが生まれてきます。

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PART3―世界一背の高い樹木を探す旅

ポートランドを満喫した後はサンフランシスコへの帰路に着きます。
もと来たハイウェイ5をひたすら南に戻るのではなく、途中でハイウェイ199から西にあるハイウェイ101に分岐して、太平洋沿いにある壮大なアカスギの森林をドライブして最高のロードトリップの締めくくりを飾りましょう。

今回のロードトリップの最終目的地は世界で一番背の高いアカスギの樹木が密集するRedwood National and State Park。ここは数百年の歴史を持つアカスギが保護された国立公園で、世界で一番背が高いと云われるハイペリオンの樹が潜んでいる場所で知られています。これらの樹木を保護するために国立公園指定された場所ですから、公園内にはレンジャーから特別な許可を得ないと立ち入れない区域もあります。それではこの公園の最大の見所であるThe Tall Trees Groveに向かって行きましょう。

ポートランドからRedwood National Park経由でサンフランシスコ方面に向かう場合に知っておきたいこと:

  • ポートランド出発は遅くても午前4時。Redwood National and State ParkではThe Tall Trees Groveに入るための手続きと、ハイキングの時間も含めて最短でも4時間の余裕は持っておきましょう。こうする事によりサンフランシスコには午後8~9時に辿り着ける時間計算になります。
  • ハイウェイ5からハイウェイ199に分岐した後にハイウェイ沿いにあるHiouchi Visitor CenterでパークレンジャーからThe Tall Trees Groveに入るための無料のパスを発行してもらいましょう。この時にThe Tall Trees Groveまでの道のりの情報も聞いておきましょう。
  • ポートランドからRedwood National and State Parkまでは約7時間のドライブになります。事前にStumptown Coffeeの缶コーヒーを買っておくと眠気覚ましに非常に役立ちますよ!

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公園内は烈しい寒暖の差があり午前中には霧が巻き気温も下がります。ジャケットなどの防寒対策を忘れずに。Hiouchi Visitor Centerからのドライブはダイナミックなアカスギの森を抜けていきます。Visitor Centerで貰えるマップにも記されているBig Treeの巨大な樹木は神木のような趣があり見ごたえがあります。

肝心のThe Tall Trees Groveは世界的にも最も背の高いアカスギが密集する特別保護地域です。車では直接行くことができない場所なので、ハイキング・コースの入り口の駐車場から往復約6.5kmの徒歩で森の奥地まで入っていきます。

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The Tall Trees Groveに辿り着く方法:

  1. Redwood National and State Park内にあるVisitor Centersで無料の入場許可書と駐車場のゲートを開く鍵の暗証番号を入手する。ポートランド方面から来る場合は道中で行き当たるHiouchi Visitor Centerが便利です。
  2. The Tall Trees Grove Trailhead Parkingに続く道路はBald Hills Roadから分岐しています。舗装されていないこの専用の道は鉄のゲートで遮断されているのでパークレンジャーから受け取った暗証番号で鍵を外し中に入ります。
  3. でこぼこ道を更に20分ほど下るとTall Trees Grove Trailhead Parkingに到着です。
  4. 車を停めて表札の番号に従いながらTall Trees Groveのループまでハイキング。
  5. ハイキングコースの折り返し地点にはThe Tall Trees Grove Loopという看板が出ています。ここがこの地帯で最も背が高いアカスギの木々を囲う1マイルの観覧ルートです。圧倒的な樹の存在感を堪能してください!

california-redwood-national-park-roadtrip-usa-tall-tree-trailアカスギの樹は他の自然公園でも沢山見てきましたが、ここRedwood National and State Parkの木々はその一つ一つが想像を絶する高さで、それが幾つも重なることにより、まるで巨人の世界に迷い込んでしまったような印象を与える不思議な場所でした。迷宮のように入り組んだ森から見上げる空はほとんどが枝と葉で覆い隠され、この中のどれかが伝説のハイペリオン・ツリーなのかもと考えながら歩いていると、そこには人間の想像を絶した世界が広がっているようでゾクゾクしました。世界一背の高い木々が今でもこの場所に根付いている。しかし僕たちはその全貌を見ることも無く日々を送っている。だから人生のロードトリップはこれからも続くのです。

《完》

Poached Egg Questではブログに掲載している写真のプリントの販売や撮影の依頼も受け付けています。お気軽にこちらまでメールをお寄せください。

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